2016年12月15日木曜日

Huginを使ってみた 第3回(END)

自動検出に失敗した時の対処のしかた(2)

(肉眼でオーバーラップ部分の特徴を探して指定する)
←第2回

   


 

対象となる画像をパノラマ要素として読み込む

第2回の続きの場合、諸悪の根源となる画像がリストから消された状態のはずなので、今一度パノラマ要素として読み込みます。対象画像をリストから消していない場合にはこの操作は不要です

「パノラマ写真作成ソフト」ウィンドウ、「photos」タブの、「AddImages」ボタンを押下
(この説明では、13番画像が操作が必要となる画像)


2つの画像の関連する点を手作業で指定していく

「コントロールポイント」タブを表示して、13番画像とオーバーラップがあるはずの画像を選択ます
図の画像名の横にある←→▲▼を押せば、画像が切り替わります。このとき表示される画像の配置は、右左関係がありません。
(今回は12番画像が、13番画像と隣同士)

この時、←→ボタンを押していると、他の画像同士の自動判定された関連をみることができると思います。要するに、以下の操作でコレと同じ状態にしていけば良いということです。
オーバーラップが正しく自動判定されているパーツ

人の目で大局的に見て、「同じような部分」を予め見定めて、以降進めてください。
このへんだよね〜
どちらかの画像で関連付けしたい部分を1箇所クリックしたら、その部分が拡大表示されます。
 

「ここだ!」と思う点が左右の画像で一致したら、すかさず「追加」ボタンを押すことで、その点がコントロールポイントとして追加されます。
 この時、撮影時の状況にもよりますが、当然のこととして、パーツを分けて、角度を変えて撮影しているので、「完全一致はありえません」 ←ここの事情を汲みましょう。
今回の画像の場合では、「水面」、草という被写体の特性上、なおさら完全一致はありえません…
なので、そこは人の目の「曖昧さ」を利用して「大局的な一致部分」を指定してやります
 コントロールポイントは多ければ多いほど出来上がりの画像がそれらしくなるのですが、最低3点はほしいところ。頑張って関連する部分を探しましょう。

再びの自動配置

コントロールポイントを手作業で記録したら、「ファストパノラマビュー」ウィンドウに戻って、
「アシスタント」タブ→「配置」ボタンを押下して、今一度自動で処理を行わせてみます。
すると、今度は追加したコントロールを踏まえた画像の配置を行ってくれるはずです。
正しく配置された♪
 コントロールポイントを表示してみると、自動認識で画像のどこを「同じ点」として認識しているのか、眺めることができます。
この時、直線で結ばれた×印は、多分間違った点同士を「同一点」として見ていますw
まぁ、全体の出力があまりにも現実離れした画像とならなければ、ほっといても問題にならないのかなというトコロ。

 以上が、Huginの基本的な使い方なのかな、と思います。
これから、深く掘り下げて、「投影方法」の違いなんかにも挑戦していけたらなと思います。